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カーレトン石について
カーレトン石(Carletonite/カーレトナイト)は、化学式 KNa₄Ca₄Si₈O₁₈(CO₃)₄(OH,F)·H₂O で表される希少な鉱物で、正方晶系に属します。ケイ酸塩の二重層と炭酸基を併せ持つ複雑な結晶構造を特徴とし、透明~半透明、ガラス光沢~真珠光沢を示します。モース硬度は4~4.5で、柱状~短柱状の結晶や塊状集合として産出します。
淡いスカイブルーから鮮やかな青色・濃青色を代表色とし、白色やピンク色を伴うものも知られています。結晶内部に青色と白色などの明瞭な色帯(ゾーニング)が発達することがあり、特徴的な青色は炭酸基に生じるホール欠陥に起因すると考えられています。正方晶系の端正な柱状結晶と独特の青色、色帯の組み合わせは、カーレトン石を特徴づける重要な観察ポイントです。
カーレトン石のタイプ産地は、希少鉱物の産地として世界的に知られるカナダ・ケベック州モン・サン・ティレールです。この地域ではアルカリ岩体に取り込まれて熱変成を受けたホルンフェルスや珪質大理石中に生成し、方解石、魚眼石、ペクトライト、アルベゾン閃石など多様な鉱物と共生します。鉱物標本では結晶形や青色の濃淡、ゾーニング、透明感に加え、母岩や共生鉱物との組み合わせも大きな特徴となります。
