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青水晶について

青水晶(Blue Quartz/ブルークォーツ)は、青色から青灰色、青紫色などの色調を示す水晶(Quartz/SiO₂)に用いられる名称です。独立した鉱物種ではなく、青色を生じさせる原因は一つではありません。産地や形成環境によって、含まれる鉱物や内部構造が異なり、それによってさまざまな青色の水晶が形成されます。

青色の原因としてよく知られているものの一つが、微細な鉱物インクルージョンです。デュモルチェ石(Dumortierite)の青色針状結晶を含む水晶が知られているほか、まれに青色のエルバイト(Elbaite/トルマリン)などが水晶の青色に寄与する例も報告されています。こうした水晶では、インクルージョンの種類や大きさ、密度、分布によって、淡い青色から鮮やかな青色までさまざまな表情が現れます。

一方、青水晶の中には、鉱物そのものの色ではなく、サブミクロンからナノサイズの微細な包有物による光の散乱によって青く見えるものもあります。ルチルやイルメナイトなどの非常に小さな粒子を含む水晶では、短い波長の光が強く散乱されるレイリー散乱によって青色が生じることが研究されています。このため「青水晶」という名称でも、青色が生じる仕組みは標本によって異なります。

青水晶は特定の結晶形や一つの産地に限定されるものではなく、産地によって色調、透明度、結晶形、インクルージョンの種類や分布などに違いがあります。均一に青みを帯びたもの、針状・雲状のインクルージョンが見えるもの、部分的に青色が濃くなるものなど、それぞれ異なる内部構造と色彩を比較できることも青水晶標本の特徴です。