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フローライト オーストリアについて
オーストリア産の蛍石(フローライト/Fluorite)は、アルプス地域のさまざまな鉱物産地から知られています。当店では、とくにザルツブルク州Lungau地方のWeißeck(ヴァイセック)周辺から産出したフローライト標本を中心に取り扱っています。Weißeck産では、紫、青、青緑、淡緑など複数の色調が一つの結晶内で変化する、美しい色帯やグラデーションを持つ標本が特徴的です。
Weißeck周辺のフローライト鉱化は、オーストリア・アルプスのペルム紀~三畳紀の炭酸塩岩類と関連して形成されました。この地域ではドロマイトなどの岩石中の空隙や裂罅にフローライトが結晶し、石英や重晶石などを伴う鉱物組み合わせも知られています。ザルツブルク州の類似したフローライト鉱床の研究では、複数段階の結晶化によって紫色から青~青緑、さらに淡青~淡緑へと色調が変化することが報告されています。
Weißeck産の標本には、結晶表面と内部で色が異なるものや、透過光によって内部のブルーやグリーンが鮮明に現れるもの、熱水作用によるエッチングを受けた特徴的な結晶などが見られます。結晶の成長過程を反映した色帯、透明度、結晶形、表面形状を観察できることが、この産地のフローライト標本の大きな魅力です。
当店では、WeißeckのSummit Cleft産を中心に、VorderkrimmlのRehrlköpfl産など、ザルツブルク州を代表するオーストリア産フローライト標本を掲載しています。紫から青、緑へ変化する色彩やグラデーションなど、産地ごと、結晶ごとに異なる特徴をご覧いただけます。
