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オーケン石について
オーケン石(Okenite/オケナイト)は、化学式 Ca₁₀Si₁₈O₄₆·18H₂O で表されるカルシウムを含む含水ケイ酸塩鉱物で、三斜晶系に属します。白色~淡黄色を呈することが多く、細長い結晶が繊維状に発達し、四方へ放射状に広がった球状・半球状の集合を形成することで知られています。
特に特徴的なのが、細い繊維状結晶が密集してできる綿毛や綿球を思わせる外観です。個々の結晶は繊細で湾曲することがあり、集合体では柔らかそうに見える独特の質感を示します。一方で結晶そのものには一定の硬さがあり、繊維状集合は圧迫や接触によって形を損なうことがあるため、美しい放射状形態が保たれた標本は鑑賞上の大きな魅力となります。
オーケン石は玄武岩などの火山岩にできた空隙中に二次鉱物として生成し、魚眼石(アポフィライト)、ぶどう石(プレナイト)、沸石類、方解石などと共生することがあります。鉱物標本では、純白の繊維状集合の形態や密度、放射状結晶の保存状態に加え、晶洞内で共生する他鉱物との組み合わせも重要な観察ポイントです。
