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パラサイト隕石について

パラサイト隕石(Pallasite)は、鉄・ニッケル金属とオリビン(かんらん石)が共存する石鉄隕石の一種です。切断・研磨した標本では、銀白色の金属中に黄緑色から褐色のオリビン結晶が現れ、光を透かすことで結晶の透明感や色彩を観察できるものもあります。オリビンのうち宝石質のものは、ペリドットとして知られています。

パラサイト隕石はオリビンと鉄・ニッケル金属を主要な構成物とし、その多くはメイングループに分類されます。形成過程については、従来は分化した小天体の核とマントルの境界付近に由来するというモデルが広く考えられてきました。一方、近年では、分化した天体同士の衝突によって金属質物質とオリビンを含むマントル物質が混合して形成されたとするモデルを支持する研究も報告されています。こうした金属とケイ酸塩鉱物の共存は、初期太陽系における小天体の分化や衝突の歴史を知るための重要な手がかりとなっています。

当店では、イミラック、エスケル、セイムチャン、セリコ、ブラヒン、ブレナムなど、世界各地で発見されたパラサイト隕石標本を掲載しています。切断・研磨されたスライス標本から未切断の個体、大型標本まで、オリビン結晶の色や透明度、分布、金属との組み合わせなど、それぞれ異なる特徴をご覧いただけます。鉄・ニッケル金属を含むため、標本の保管では湿気を避けることが重要です。