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ツメブ鉱山(Tsumeb Mine)は、ナミビア北部のツメブに位置する、世界的に著名な多金属鉱床です。銅・鉛・亜鉛を主体に、ヒ素、カドミウム、ガリウム、ゲルマニウム、銀など多くの元素を含む複雑な鉱床で、20世紀初頭から約1世紀にわたり採掘されました。鉱山としての大規模な操業は1990年代半ばに終了しましたが、産出した鉱物の多様性と標本品質から、現在も世界を代表する鉱物産地の一つとして知られています。
ツメブ鉱床の大きな特徴は、ドロマイト質の炭酸塩岩中に発達した急傾斜のパイプ状鉱体と、地下深部にまで形成された複数の酸化帯です。多様な元素を含む一次鉱石に酸化的な地下水が作用したことで、銅・鉛・亜鉛などを含む非常に多彩な二次鉱物が形成されました。とくに通常では考えにくい深さにまで酸化作用が及び、3つの酸化帯が形成されたことが、ツメブ特有の複雑な鉱物組み合わせを生み出した重要な要因と考えられています。
ツメブ鉱山からは数百種に及ぶ鉱物が記録され、多数の鉱物がこの鉱山から初めて記載されています。藍銅鉱(Azurite)、白鉛鉱(Cerussite)、翠銅鉱(Dioptase)、ミメット鉱(Mimetite)、スミソナイト(Smithsonite)などでは、色彩、結晶形、透明感、結晶サイズなどに優れた標本が数多く産出し、世界各地の博物館や鉱物コレクションに収蔵されています。
当店では、藍銅鉱、翠銅鉱、白鉛鉱、スミソナイト、珪亜鉛鉱、含銅アダム鉱など、ツメブ鉱山から産出したさまざまな鉱物標本を取り扱っています。同じ鉱山でありながら鉱物種、色彩、結晶形、共生鉱物が非常に多様であることは、ツメブ鉱山標本を収集する大きな魅力の一つです。
