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ドイツ産の蛍石(フローライト/Fluorite)は、ザクセン州のエルツ山地(Erzgebirge)や、バーデン=ヴュルテンベルク州のシュヴァルツヴァルト(Schwarzwald)など、長い鉱山史を持つ地域から産出しています。紫、青、緑、黄など多彩な色調を示し、鮮明な色帯やゾーニング、蛍光、光源による色調変化など、産地や鉱脈によって異なる特徴を持つ標本が知られています。
ザクセン州のエルツ山地は、中世から銀をはじめとする金属鉱石が採掘されてきたヨーロッパを代表する歴史的鉱山地域です。その後、蛍石や重晶石などの採掘も行われ、Annaberg-Buchholz周辺の鉱脈からは特徴的なフローライトが産出しました。とくに複数の色が重なるゾーニングを示す結晶や、長波紫外線で蛍光するもの、白熱灯など光源の違いによって色調変化が見られる標本があります。
ドイツ南西部のシュヴァルツヴァルトも古くから鉱業が行われてきた地域で、石英・フローライト・重晶石などを伴う鉱脈が各地に発達しています。Todtnau周辺のAnna-Maria Mineなどからは青色のゾーニングを持つフローライトが知られ、OberwolfachのClara Mineからも青色や紫色をはじめとするフローライト標本が産出しています。
当店では、ザクセン州Annaberg-Buchholz周辺のBergmannisch Gluck MineやShaft 78、Uranus Mine、シュヴァルツヴァルトのAnna-Maria Mine、Clara Mineなど、さまざまなドイツ産フローライト標本を取り扱っています。鉱山や鉱脈ごとに異なる色彩、ゾーニング、蛍光、共生鉱物などを比較できることに加え、すでに採掘を終えた歴史的鉱山から産出したオールドコレクションが見られることも、ドイツ産フローライトの魅力です。
