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火星隕石について

火星隕石(Martian Meteorite)は、火星に起源を持つことが確認されている隕石です。火星への天体衝突によって岩石が宇宙空間へ放出され、太陽を周回した後、その一部が地球へ到達したものと考えられています。火星起源を示す重要な証拠の一つが、一部の火星隕石に含まれる衝撃ガラスなどに閉じ込められたガスです。その組成や同位体比が、探査機によって測定された火星大気の特徴と一致することが確認されています。

火星隕石の代表的な分類には、シャーゴッタイト(Shergottite)、ナクライト(Nakhlite)、シャシナイト(Chassignite)があり、これらは歴史的にSNC隕石と呼ばれてきました。現在ではこの3群以外にも、オルソパイロキシナイトや火星のさまざまな岩石片を含む角礫岩など、異なるタイプの火星隕石が知られています。

火星隕石には、火星の火成活動や地殻・マントルの組成、衝突現象などの情報が記録されており、地球上で直接分析することのできる貴重な火星物質です。探査機による遠隔観測や火星表面での分析とは異なり、地球上の研究施設で詳細な鉱物学的・化学的・同位体的分析を行えることから、火星の形成と進化を研究するための重要な試料となっています。

当店では、NWA 12269、Amgala 001、NWA 12564、NWA 14243などのシャーゴッタイトを中心に、Bir Moghrein 002やNWA 10645などのナクライトを含む火星隕石標本を取り扱っています。分類や岩石組織の異なる火星隕石を通して、地球とは異なる惑星で形成された岩石の特徴をご覧いただけます。