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炭素質隕石について

炭素質隕石として知られる炭素質コンドライト(Carbonaceous Chondrite)は、石質隕石のコンドライトに属し、太陽系初期の物質や形成過程をよく記録している重要な隕石です。炭素質コンドライトの中には有機物や含水鉱物に富むものがあり、母天体で受けた水質変成や熱変成の程度もグループによって大きく異なります。

炭素質コンドライトは、化学組成、酸素同位体組成、鉱物学的特徴などからCI、CM、CO、CV、CR、CK、CH、CBなどのグループに分類されています。また、CI1、CM2、CV3などグループ名に続く数字は岩石学的タイプを表し、母天体で受けた水質変成や熱変成の程度などを示します。CIやCMには水質変成を強く受けた隕石が多く見られる一方、CVやCOなどにはコンドルールや高温で形成された物質が比較的よく保存された標本もあります。

炭素質コンドライトには、太陽系最初期に形成された物質の一つであるCAI(カルシウム・アルミニウムに富む包有物)やコンドルール、細粒のマトリックスなどが含まれます。一方、母天体内部では液体の水による水質変成も起こり、含水鉱物や炭酸塩などが形成されました。このように、高温で形成された初期太陽系物質と、その後の母天体上で起きた変化の両方を記録していることが、炭素質コンドライトの大きな特徴です。

また、マーチソン隕石などの炭素質コンドライトからは、アミノ酸や核酸塩基を含むさまざまな有機化合物が報告されています。これらの研究は、太陽系初期における有機物の形成や進化、さらに隕石による初期地球への有機物供給を考える上で重要な手がかりとなっています。

当店では、マーチソンやAguas ZarcasなどのCM2、OrgueilやOued Chebeika 002などのCI1、NWA 4502のCVox3、TardaのC2-ungroupedなど、さまざまなタイプの炭素質隕石標本を取り扱っています。分類によって異なるマトリックス、コンドルール、包有物、内部組織などを比較することで、炭素質コンドライトの多様性をご覧いただけます。